「レストランは味だけでなく、サービスでもお客様を魅了できる」。これは現店舗のマネージャーから教えてもらったことです。知恵や知識を駆使して目の前のお客様のニーズを探りながら、楽しい時間を提供する。このやりがいはクセになりますね。私は四年制大学出身で、専門的なサービスができるのか、と入社後しばらくは不安な時期もありました。しかし、職場の方々に可愛がってもらったことで、この仕事の面白さに気付くまでに成長することができました。同僚も先輩も仲が良く、人間関係には本当に恵まれています。本部の方が来店して声をかけてくださる機会も多く、「見てくれているのだな」とモチベーションになります。

最近心に残っているのは、夏季にビアガーデンを担当していた際、迷い込んでこられた視覚障害のお客様をご案内し、百貨店の方から感謝の言葉をいただいたこと。特別支援学級や小学校の教員を志望していた時期もあるので、自分らしく役に立てた実感がありました。現在はサービススタッフとして腕を磨くことに励む毎日ですが、常に数字面や他のスタッフのことも気にしながら動き、専門学校で講師も務めているマネージャーの仕事姿勢に憧れがあり、いずれはそのような存在になれたらと目標にしています。近々中国料理のレストランに異動になりますが、また新しいことを覚えて、成長に繋げていければと思いも新たに意気込んでいます。

オークラの名のもと基礎をしっかり学べますし、飲食のサービスにも集中できるということで、専門学校の先生に推薦いただいて入社しました。普通に接客しているつもりでも、「さすがオークラさんだね」などと褒めてくださるお客様が少なくないのは、1年目にホテルオークラに出向経験もある経験豊富な先輩から教えてもらえたからだと実感しています。その先輩がいなかったら、サービスの何たるかを全く理解していなかったと思うほど。いい師に学べる環境は、当社の一番の魅力だと思います。別施設にヘルプに出る機会も多くありますが、先輩それぞれに異なる考え方やスキルを持っているので、色々なものを吸収させてもらっています。

やりがいを感じるのは、やはりお客様との時間。ワインの提供時に「私で練習していいからね」と温かく見守ってくださったり、異動時に贈り物をいただいたり、新人時代からお客様にはよくしていただいた記憶しかありません。現在も「会いに来たよ」とご来店くださる常連の皆様に、非常に可愛がっていただいています。ご高齢のお客様も多いので、ゆっくり話すことは常に心がけていますね。8年目になり、最近は教育係を担う機会も増えてきましたが、「頼りになる先輩がいる」と言ってもらえていることを周囲から伝え聞くことも。自分でも適性を感じているので、上と下を繋ぐクッションのような役目を果たせる人材に成長することが、当面の私の目標です。

当社に入社を決めたのは、たしかな技術が身につくことと、ホテルオークラの名前の両方に魅力を感じたからです。実践で経験を積める機会も非常に多く、入社2年目から一番大事な“味”を決めるような調理パートを担当できているのは、当社ならではのスピード感だと思いますね。現在は、アレンジの幅が広いNYスタイルの店舗で調理をしています。メニュー以外のオーダーも多く慣れるまでは大変でしたが、その分学びも多く、創作のしがいがあって楽しいです。これまで4人の調理長の下で働きましたが、皆それぞれに異なるレパートリーがあり、毎回多くの新しいレシピを学ばせてもらっています。

最近は店の2番手として事務的な作業や後輩指導も担っており、調理長が休みの日はコース料理をすべて担当することもあります。召し上がったお客様に「もうひとりでもやれるね」などと褒めていただいた折は本当に嬉しかったですね。調理長も「好きにやってみていいよ」と大いに挑戦させてくれる環境です。

常に心がけているのは、盛付の美しさや安全面などで万人のお客様が安心できる一皿をお出しすること。価格に相応しい料理の提供を意識しています。また店舗の設計上、お客様と会話する機会も多いため、コミュニケーションも大切な仕事だと捉えています。自宅でもよく練習をしていますが、私の目標は調理長の最年少記録を塗り替えること。積極的にレパートリーを増やし、腕を磨いていきたいです。